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2022 年度 研究成果報告書

脂肪細胞分化および機能に対する加圧ストレスの効果の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K11389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関神奈川工科大学 (2022)
徳島大学 (2020)

研究代表者

宮本 理人  神奈川工科大学, 健康医療科学部, 准教授 (60456887)

研究分担者 土屋 浩一郎  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (70301314)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脂肪細胞分化 / 加圧ストレス / 脂肪細胞 / 細胞分化 / 3T3-L1細胞 / トレーニング / ストレス応答 / 再生医療
研究成果の概要

我々は3T3-L1細胞において、極めて軽度の加圧ストレスが分化を抑制することを世界で初めて見出した。このとき、脂肪分化に関わる一部の因子においては発現量低下が認められたが、脂質合成系に対する抑制作用および、脂肪酸酸化系に対する亢進作用は認められず、脂質代謝系に作用して中性脂肪を減らすのではなく、細胞分化自体が抑制されていることが確認された。さらに、このとき少なくとも2種類のストレス応答性分子に関して活性変化を示唆する結果が得られ、阻害実験により、そのうちの1分子に関して、分化抑制作用の明らかな軽減が観察され、圧力変化を媒介し、脂肪細胞分化を制御する上流因子の一つであることが強く示唆された。

自由記述の分野

薬理学、生理学、運動生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、トレーニング領域などで臨床応用の進む、「加圧」が直接的に細胞分化を制御しうることが解明され、これまで注目されることの殆どなかった細胞分化、組織・臓器分化に注目した、安全性、有用性、双方の観点からのさらなる研究の必要性が明らかとなった。本研究は軽度加圧培養の再生医療、細胞治療へのさらなる応用の可能性をも示唆しており、産業、医療への応用につながることが期待される。さらに、肥満での脂肪組織内でおこる機械的ストレスとの類似性から、病態生理学的な意義との関連についても今後検討を進めたいと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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