本研究では,ウェアラブルキネマティックGNSS装置を用いて,クロスカントリースキー選手の頭部の動作を計測し,走法分析を行った.キネマティックGNSSはミリメートル精度で測位できるため,走法毎に異なる頭部の運動パターンを捉えることができた.ワールドクラスの選手が実際のコースでタイムトライアルを行ったときの滑走データを分析した結果,走法判別率は約98%と高い精度を示すことが分かった.また,走法判別結果とコースの地図・斜度やスキー滑走速度との関係を可視化するシステムを構築し,選手・コーチに滑走結果のフィードバックを迅速に提供できるようにした.
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