トーラスにおける耐故障経路選択に関する先行研究では,2, 3次元の低次元において専用の耐故障経路選択手法が提案されており,ある程度の性能を示している.一方,超並列システムである「京」や「富岳」では,より高い6次元が採用されている.本研究では,高い次元のトーラスにも適用可能な制限された大域情報である有向到達確率を新たに設計して活用するアルゴリズムを開発した.その成果は,独創的かつ画期的である.トーラスは,超並列システムの相互結合網として非常に良く利用されている位相であるため,本研究による成果は,社会の情報インフラに対して大きなインパクトを与える.
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