本研究ではリアルタイム物理シミュレーション手法である位置ベース法に注目し,既存の技術では膨大な計算時間と膨大なパラメータ調整が必要となる多数の現象が影響し合うような複雑な自然現象(マルチフィジクス)のコンピュータシミュレーション技術の開発を目的としている.その成果として,位置ベース法に基づく毛髪の塑性変形を含めた流体とのインタラクション手法,水と微粒子によって構成されるダイラタント流体の位置ベース法による表現手法,流体シミュレーションとパラシュートシミュレーションを組み合わせた昼花火のシミュレーション手法,そして,土砂内の浸透流まで考慮した土砂構造物崩壊シミュレーション手法などを開発した.
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