研究課題
基盤研究(C)
美しい,上品である,清潔感があるなどの印象を人物画像から感じる際に,その画像のどこにいつ注目したかを表す視線位置の時系列変化を本研究で明らかにした.視線位置は初期時刻に被写体の鼻へ近づき,その後は印象単語に応じて視線位置に差異が生じていくことを定量的に確認する方法を開発した.さらに,視線位置の時系列変化を認識モデルに導入し人間の見方と近づけることで,深層学習における新たなアテンション機構を開発し,推定精度が高まることを示した.
画像認識
システムが自動で人間の印象を推定できるようになると,その印象を手掛かりとしたコーディネートサービスを新たに創造できると考える.冠婚葬祭など非日常の特別な場で印象は重要となる.例えば,知人の結婚式へ出席するため,相応しい格好が与える印象を考えている.開発した推定方法を導入したシステムを構築できれば,これまでにないユーザ体験の提供が期待できる.その状況に適した格好を利用者は安心して選ぶことができ,自分では気付いていない格好を知る機会を得ることができる.