マングローブなどのブルーカーボン生態系における炭素貯留量が陸上生態系に比べて高いことが注目されている。中でもマングローブ植林・再植林は温暖化対策技術として効果的であるため、現地での植林・再植林による生態系炭素貯留量データは重要である。しかし、炭素貯留量データの地域差と炭素貯留メカニズムは未解明である。本研究では、タイ南東部エビ養殖放棄池での再植林地と新規堆積土壌での新規植林地を対象とし、原生林と生態系炭素貯留量と土壌特性を比較した。その結果、新規植林、再植林共に植林経過年数に伴う生態系炭素貯留量の増加を確認できた。さらに原生林との比較から、炭素貯留量と土壌特性、化学量論比との関係性が示された。
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