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2023 年度 実施状況報告書

高齢化社会における「ごみ分別・収集制度」の在り方に関する社会学的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K12305
研究機関中央大学

研究代表者

篠木 幹子  中央大学, 総合政策学部, 教授 (20398332)

研究分担者 阿部 晃士  山形大学, 人文社会科学部, 教授 (50305314)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード高齢化社会 / 高齢者ごみ出し支援制度
研究実績の概要

本年度は、過去に実施された高齢者ごみ出し支援制度に関する調査の内容を分析しつつ、我々が実施する調査内容について検討を行った。過去に実施された調査に関しては、(1)調査時点における自治体の高齢者ごみ出し支援制度の実施の有無や実施の方法等に関する実態を把握する項目、(2)ごみ出し支援制度の内容に関する項目、(3)高齢者ごみ出し支援制度の課題等が検討されている。どのような高齢者支援が実施されているのか、という点に関して過去の調査は丁寧に実態を把握する内容となっており、人員や支援体制の問題等が調査実施時点における課題として挙げられている。
一方で、現状のごみ分別(収集)制度の質問に関しては、ごみの収集方法などに関して環境省が毎年実施している「一般廃棄物処理実態調査」等で把握できる内容も含まれている。また、高齢化が問題であるが、各自治体の高齢化率といった人口動態に関する指標を分析(またはデータセット)に取り入れ、結論を出すということは行われていない。調査票の紙面の制約を考慮すると、すでに全国の自治体を対象に実施され、欠損している自治体がない一般廃棄物処理実態調査のデータ(収集方法や処理量、分別数、リサイクル率)、人口に関するデータ(人口数、高齢化率など)や税収等のデータと、本調査のデータを組み合わせ、データセットを最終的につくることを目指す方針で、調査票の質問項目を精査し、調査票の原案を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究がはじまった時点で、感染症による影響で当初予定していた質的調査の実施に関する変更を余儀なくされた。その影響で、調査の予定が後ろにずれるという状況となった。

今後の研究の推進方策

今年度は、作成した調査票をもとに、全国の自治体に対して量的調査を実施する。また、そこで得られたデータと、既存の調査のデータ(一般廃棄物処理実態調査のごみ処理方法や処理量)、人口に関するデータ(高齢化率や少子化等)、自治体の財政状況に関するデータを組み合わせ、包括的に自治体における高齢者ごみ出し支援制度の現状を分析する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究の中心的な内容である全国の自治体に対する調査が実施できず、研究期間を延長することとなった。そのため、調査実施費用のための次年度使用額が生じている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 「環境問題に関する意識と行動 : 2023年全国Web調査」から見る環境意識と環境配慮行動2024

    • 著者名/発表者名
      阿部晃士・ 小松洋・ 篠木幹子・ 海野道郎
    • 雑誌名

      中央調査報

      巻: 796 ページ: 6973 - 6979

  • [雑誌論文] コロナ禍を過ごした大学生の孤立と不安2024

    • 著者名/発表者名
      阿部晃士
    • 雑誌名

      山形大学人文社会科学部研究年報

      巻: 21 ページ: 177-190

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「コロナ禍の学生生活に関する調査」の目的と概要2024

    • 著者名/発表者名
      阿部晃士
    • 雑誌名

      山形大学人文社会科学部研究年報

      巻: 21 ページ: 171-175

  • [学会発表] 他者の行動が個人のごみ減量行動に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      篠木幹子・阿部晃士
    • 学会等名
      第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
  • [学会発表] 人びとがイメージする「環境問題」は何か?:「環境問題に関する意識と行動:2023年全国 Web調査」の分析①2023

    • 著者名/発表者名
      阿部晃士・小松洋・篠木幹子・海野道郎
    • 学会等名
      第96回 日本社会学会大会
  • [学会発表] 環境意識は交通選択に影響を与えうるか?:「環境問題に関する意識と行動:2023年全国 Web調査」の分析②2023

    • 著者名/発表者名
      小松 洋・阿部晃士・ 篠木幹子・海野道郎
    • 学会等名
      第96回 日本社会学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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