化粧品の開発において動物実験はほぼ禁止されている。したがって、動物試験の代替法が開発されているが、培養皮膚においては長期間維持できないため、皮膚の修復など、長期間の現象について評価することが困難であった。細胞老化を抑制することにより、試験の長期化および安定した試験結果の取得が見込まれるが、長期化については細胞老化の抑制に加え、表皮幹細胞の維持も重要であった。一方で培養基板の改良による培養皮膚の長期維持はあまり行われておらず、本研究において長期間維持できる培養皮膚を作製するための培養基板の必要要件を見出すことができた。
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