本研究では要介護者や入院患者のベッドでの行動把握を目標に,行動音の音源分布像を深層学習への入力とし,この時系列変化によるベッド内での行動推定を試みた。 ヘッドボードとフットボードの位置に4個づつマイクを配した行動音収集系を構築してベッド内での行動音を取得し,取得したデータから深層学習への入力データとして,音源像系列と対数メルスペクトログラムを生成した。音源像は,ベッド内およびその外縁の位置をメッシュで表現して,飛行時間を考慮した相関と信号強度比に基づく補正により生成した。行動音データを取得して深層学習を行った結果として,離床行動や掻破の場所の推定精度の向上が可能であることを確認できた。
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