研究課題/領域番号 |
20K12770
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
淺香 隆 東海大学, 工学部, 教授 (50266376)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 粘度可変型栄養剤 / 液体栄養剤症候群 / アルギン酸ナトリウム凝固剤 / キサンタンガム系増粘剤 / 経腸栄養ポンプ移送 / 乳タンパク / カルシウムイオン / 人工胃液 |
研究成果の概要 |
液体栄養剤症候群の抑止と介護へのフィードバックを目的に、患者の病態に応じた『オーダーメイド粘度可変型栄養剤』の調製手法や投与上の注意点を明らかとするための研究を行った。市販の液体栄養剤と人工胃液(pH=1.2)の反応では、乳タンパク含有の栄養剤のみ凝集した。そこで、液体栄養剤へアルギン酸ナトリウム凝固剤やキサンタンガム系増粘剤を加えて粘度可変型栄養剤を試作すると、液体栄養剤のカルシウムやカリウム濃度に比例して粘度が増加し、経腸栄養ポンプによる投与時間も大きく変化した。 さらに、試作した粘度可変型栄養剤と人工胃液の反応は、凝固剤や液体栄養剤の種類に応じて凝集・凝固の状況に差違が生じた。
|
自由記述の分野 |
応用化学工学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、乳タンパクが含まれる液体栄養剤は胃液で凝集すること、アルギン酸ナトリウムの添加による凝固の促進・キサンタンガム系増粘剤の添加による離水分抑止効果が得られること、さらに液体栄養剤や凝固剤の種類と組み合わせにより粘度が大きく変化することなど、成果として「患者の病態に応じたオーダーメイド粘度可変型栄養剤」の自己調製条件や問題点も明らかとしたことは、学術的に意義のあることである。 本研究成果は、「患者の病態に応じたオーダーメイド粘度可変型栄養剤を自己調製」する際の諸情報を患者と家族、医療従事者や介護支援者へ提供できることから、社会的にも意義のある研究成果と考えられる。
|