研究課題/領域番号 |
20K13039
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
田中 雄 同志社大学, 文化情報学部, 助教 (30802996)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 語種 / 和語 / 漢語 / 外来語 / 固有名 / 音声・音韻 / 日本語 / 言語理論 |
研究成果の概要 |
日本語は、和語・漢語・外来語などの異なる語種を併せ持つ。本研究では、コーパス(大規模な言語データ集)や実験を用いた調査により、各語種が持つ音の特徴を記述した上で、日本語話者が心理内で音声の違いに基づき語種の区別を行っているという事実を明らかにした。また、人名などの固有名も独立した語種のように固有の特徴を持つことを示した。これらの結果を理論的に分析してまとめ、複数の国際学術誌および学会にて発表した。
|
自由記述の分野 |
言語学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語が複数の異なる語種を併せ持つことは、日本語の大きな特徴の一つであり、言語獲得の観点から一般言語学研究においても長く関心を集めてきた。本研究では、新たな手法でこの問題に取り組み、母語話者による音声の違いに基づく語種の区別の実態を明らかにしたことで、日本語のより詳しい記述と言語一般の理論の発展に貢献した。またこの知見は、非母語話者に対する日本語教育に応用できる可能性を持ち、社会的な意義も持つ。
|