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2020 年度 実施状況報告書

消滅の危機に瀕した八重山諸方言の談話資料データベース構築とそれに基づく研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13051
研究機関長崎大学

研究代表者

原田 走一郎  長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (00796427)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード言語学
研究実績の概要

本研究の目的は、八重山語諸方言の談話資料データベースの構築と、それに基づく研究である。したがって、本来であれば、八重山地方に赴き現地で言語調査を行うことがメインの調査方法となるはずである。しかし、新型コロナウイルス感染症のまん延に伴い、当該年度はフィールドワークが一切できなかった。そのため、大きな研究計画の変更に迫られた。そこで、八重山諸方言としていたターゲットを、そのうちの、研究代表者がすでにデータを保持している黒島方言に絞ることにした。
当該年度の成果としては、1.今後、方言で音声をつけるための動画素材を得たこと、および、そのような素材を得るための協力体制を築けたこと、2.近隣の方言との形容詞の比較対象データベースの構築、があげられる。
1.本研究では、動画に黒島方言で解説などを加え、それをデータベース化する予定である。ただ、現状ではそのための動画を撮影しに現地に行くことがかなわない。そのため、現地に存在するNPO日本ウミガメ協議会附属黒島研究所と協力関係を結ぶことにした。具体的には、同研究所にヴィデオカメラやドローンを預け、同研究所の所員に動画を蓄積してもらう、というものである。このように現地との協力体制が構築できたことは今後の研究の進展に資するものである。
2.本研究では形容詞の変異を構築したデータベースから観察することを予定している。そのための近隣の方言の形容詞データベースの構築を行った。現在は、約50%ほどまで進んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症のまん延によるところが大きい。黒島方言にターゲットを絞ったのはよかったが、黒島に調査に入ったときにタイミングの悪いことに八重山郡竹富町内の別の島で新型コロナウイルス感染症の患者が発生し、滞在をすぐに断念せざるを得なかった。

今後の研究の推進方策

NPO日本ウミガメ協議会附属黒島研究所とのコラボレーションを今後も続ける。

次年度使用額が生じた理由

本研究の主な研究方法は現地調査であるが、それが新型コロナウイルス感染症まん延のために当該年度は実施できなかったことによる。次年度以降、旅費として使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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