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2021 年度 実施状況報告書

薬学分野における短期海外研修の効果向上のための蓄積・継承型学習ポータルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K13122
研究機関立命館大学

研究代表者

近藤 雪絵  立命館大学, 薬学部, 准教授 (30722251)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード英語教育 / 薬学英語 / 留学 / オンライン学習 / 動画教材 / 学習ポータル
研究実績の概要

本研究『薬学分野における短期海外研修の効果向上のための蓄積・継承型学習ポータルの開発』では、「科学英語の基本的知識と技能の修得」と「国際的視野に立ったものの見方の習得」の観点から、6年制薬学部の高年次に実施する専門的な内容を含んだ海外研修の効果を最大限に引き上げるために、海外研修経験者の知見と経験を蓄積・継承していく、オンライン学習ポータルサイトを開発する。
このオンライン学習ポータルは、実際に学習者が海外研修を行うかどうかにかかわらず、実用薬学英語や国際的視野に立ったものの見方を身につけたいと願う学生から現役の薬剤師まで、幅広く生涯学習に活用できるものとして広く公開することを目指す。
2021年度は2020年度に記録、分類、精査した「薬学英語教育」「英語教育」のコンテンツの運用を行った。2020年度に引き続き2021年度も新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け海外派遣ができなかったため、研究の対象を広げざるを得ない状況であった。具体的には、海外研修をオンラインでの研修を含めたものと捉え、オンライン研修での学習効果を高めるため、事前学習および研修期間中の学習コンテンツの運用を行った。また、オンラインでのサポートをより効果的に行うために、ポータルサイトに加え、チャット型のワークスペースを併用した。オンライン参加者からプログラム実施後に学習コンテンツの有用性に関する意見を集約し、海外研修の効果を高めるという点で何が効果的であったかの要因を洗い出した。オンラインでの事前学習コンテンツが研修に役立ったことが確認できた一方で、不足しているコンテンツが明らかになった。また、ワークスペースは連絡手段としてだけでなく,学生同士をつなぎ,引率教員から必要なサポートを即座に提供できるバーチャルな空間として機能したことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、海外派遣ができない状況が続いている。このため、海外派遣の事前研修として利用できる基本的な英語学習コンテンツと応用的な薬学英語学習コンテンツの開発と運用は開始できたが、当初予定していたフルスケールの海外研修は実施が困難であり、留学プログラム学習者自身が短期海外研修で得た知見・経験を効率的に蓄積し、学習コンテンツとする点で遅れている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い海外研修を予定通りに行うことが難しい状況が続いていることを鑑み、研究対象を広げ、海外研修をオンラインでの研修を含めたものとする。学習ポータルとチャットのワークスペースを併用し、有用性を調査する。今年度の調査により開発が必要だと判断したコンテンツの作成と運用を行う。
オンラインを含め、海外研修参加者全員にアンケート調査を実施しプログラム全体の評価、オンライン学習、事前・事後講義、現地研修の成果のほかポータルサイトの有用性に関する意見を集約する。それぞれの回答項目を多重比較分析することにより、海外研修の効果を高めるという点で何が効果的に働いたかの要因を洗い出す。各項目に対して自由記述欄も設け、項目分析・テキストマイニング等の手法により、学び、成長、改善点の傾向を「事前」「現地」「事後」に分類して探索する。また、薬剤師等の薬学専門家にフィードバックを求め、「科学英語の基本的知識と技能の習得」そして「国際的視野に立ったものの見方の取得」という観点で薬剤師の知見・経験も蓄積・継承していくためのポータルとするためにはどのようなコンテンツや工夫が今後必要なのかという観点から意見集約を行い、ポータルサイトの有用性の検証をおこなう。

次年度使用額が生じた理由

海外派遣を含むフルスケールのプログラムが実施できない状況が続いているため、学習コンテンツの開発とポータルへの掲載は次年度に行うべきだと判断した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 薬学部の専門科目におけるオンライン留学プログラムの開発2021

    • 著者名/発表者名
      近藤 雪絵、角本 幹夫、服部 尚樹
    • 雑誌名

      コンピュータ&エデュケーション

      巻: 50 ページ: 90~95

    • DOI

      10.14949/konpyutariyoukyouiku.50.90

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公開日: 2022-12-28  

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