2021年度は,外国語学習環境における英語学習者の語用論的定型表現知識測定方法の開発を目的とし,誘出模倣課題モジュールを利用した大学生英語学習者68名の録音データを収集した。録音データは,日本人大学英語教員3名によって採点され,パフォーマンステストとしての信頼性,妥当性,実用性を検証した。この結果を基に,2022年度には大学生英語学習者17名を対象に、同モジュールを用いたメタ語用論的フィードバックを伴う指導を実施した。参加者の語用論的定型表現知識は事前,指導事後,および事前,遅延事後測定間で向上していることが明らかとなり,語用論的指導における誘出模倣課題の応用可能性を支持する結果となった。
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