下水排除方式には、雨水と汚水を同一の下水道管に流す合流式と、両者を別々の下水道管に流す分流式がある。ただし、合流式には、処理能力を超えた量の汚水が未処理のまま河川や海に放流されるという短所があり、これが水質汚濁や景観悪化などの問題を引き起こしている。そのため、日本では分流式への変更が推進されている。 そこで本研究では、日本の下水道事業者を対象として、合流式下水管を採用している事業者グループとそうでない事業者グループではどちらが効率的かについて検証した。 結果として、分流式下水管のみを採用している事業者グループのほうが合流式下水管を採用しているグループよりも費用面で効率的であることが明らかになった。
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