研究課題/領域番号 |
20K13623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 明治大学 (2022-2023) 日本大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
古川 裕康 明治大学, 経営学部, 専任准教授 (10756224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 環境配慮型物質主義 / 消費者行動 / マーケティング / CEOの露出 / ブランド・ビジョン |
研究成果の概要 |
本研究では,物質主義は環境・社会配慮型商品の消費を妨げる効果を持つが,一方で一部の条件において物質主義が高まる程,環境や社会に対して配慮された商品を探索し,積極的に保有・消費する消費者の傾向について観測した。本研究では当該消費者を「環境配慮型物質主義者」と名付け,彼らがどの様なメカニズムで発生するのかについて検証を進めた。検証の結果,消費者のグローバル意識が高く,環境への知識や重要性を認識している程,環境配慮型物質主義の傾向が高まり,最終的に環境・社会配慮型商品の消費に至る事が明らかになった。
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自由記述の分野 |
グローバル・マーケティング論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近年の新しい現象であり,学術的にも捕捉され始めたばかりである環境配慮型物質主義が発生する基礎的なメカニズムに光を当てたものである。 特に環境や社会を考慮した行動を行う傾向が世界的に低いとされる日本であるが,物質主義の傾向は顕著である。本研究では,消費者の物質主義傾向を上手く導いてあげる事により,環境や社会に配慮された商品への消費に繋げる事が出来る点が示唆された。企業のマーケティング活動や政策,そして教育によって,環境・社会配慮型商品の消費がクールであったり,素敵な自分を形作る事ができるという社会的意味づけ,そして環境・社会問題をグローバルな視野で捉える活動が今の日本に求められる。
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