共食者とのコミュニケーションによる気分の変化を伴わずに食事の社会的促進が引き起こされることが報告されており、食事をする誰かの視覚情報は充分に社会的促進を引き起こすことが示唆されている。また、前頭前野皮質の活性化は情報処理の過程で味覚に影響を及ぼすことが報告されている。 本研究では、実際にはその場に存在しない疑似的な他者相手の食事によるおいしさや脳活動の変化を検討することで、おいしさに影響をもたらす要因の一端を解明し、他者との食事ではもちろん、ひとりでもよりおいしく食事を摂ることができ、食事の質の向上に繋がる可能性がある。またどのような情報がおいしさに影響するかが分かれば、食品産業へ応用できる。
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