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2023 年度 研究成果報告書

疑似的他者の存在によるおいしさと脳活動の変化についての研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13794
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関相模女子大学

研究代表者

海和 美咲  相模女子大学, 栄養科学部, 助手 (00844200)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード共食 / おいしさ / 社会的促進 / 疑似的共食 / NIRS
研究成果の概要

誰かと一緒に食事をする場面では食事をおいしく感じると言われるが、どのような要因が影響するかは十分に解明されていない。本研究では、おいしさの評価と生理的指標から他者との食事におけるおいしさの違いとそれに影響する要因を明らかにすることを目的とした。疑似的な他者として目のイラストを用いることとし、開いた目、閉じた目、中点(control)の3条件で食事をしながらNIRSの手法で前頭前野皮質の賦活を観察した。その結果、3条件間でヘモグロビンの値およびおいしさ等の評価に有意差は見られなかった。これらから、目のイラストではおいしさや脳活動に影響を与え得る疑似的な共食相手にはなり得なかったことがいえる。

自由記述の分野

生活科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

共食者とのコミュニケーションによる気分の変化を伴わずに食事の社会的促進が引き起こされることが報告されており、食事をする誰かの視覚情報は充分に社会的促進を引き起こすことが示唆されている。また、前頭前野皮質の活性化は情報処理の過程で味覚に影響を及ぼすことが報告されている。
本研究では、実際にはその場に存在しない疑似的な他者相手の食事によるおいしさや脳活動の変化を検討することで、おいしさに影響をもたらす要因の一端を解明し、他者との食事ではもちろん、ひとりでもよりおいしく食事を摂ることができ、食事の質の向上に繋がる可能性がある。またどのような情報がおいしさに影響するかが分かれば、食品産業へ応用できる。

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公開日: 2025-01-30  

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