本研究は,第一に,学習者の探究過程を可視化し,探究構造としてモデル化する研究であり,不明確である学習者の「深い学び」を解明する。そうすることで,新学習指導要領における歴史教育に求められている「深い学び」を可視化し,その実現を保障する単元・カリキュラム開発やその実践に貢献できる。第二に,教授論を中心としてきた歴史教育研究では明らかにできなかった,一人一人の学習者を対象にして,多様な学びの在り方を実証的に明らかにするという新しい研究方法をとっている。学習者一人ひとりが,自発的に歴史を探究できる単元・カリキュラム開発研究や実践研究を推進することに貢献できる。
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