研究実績の概要 |
学生プログラムに関しては、安全教育学の授業においてこれまで同様、事前学習、フィールドワーク、グループワーク、活動報告の流れで3年目の取組を行った。活動済の2年分の成果については、関連学会で発表し、論文を投稿中(社会貢献学会/2024年度発刊予定)である。この研究では、量的研究では有意に向上し効果量が認められた。また、質的研究においては、「安全」と「危険」を「自分」の事にし「考え」て「行動」する語が頻出したことから授業効果をみることができた。また、ボランティアへの興味関心は高まったものの、実際の正課外の活動へのアクションにつなげていくためには、学生への情報提供と積極的な組織的支援が必要であるまた、3年分の成果については、改めて、学会発表、論文投稿を検討している。小学校との連携プログラムは2年目に入り、1学期ではヒヤリハットマップづくり、2学期では、アプリヒヤリハットチェッカーを用いたフィールドワーク、グループ学習を行い、3学期に成果発表を行った。1年目の活動成果については、既に論文として発刊されている(「小学生を対象とした地域連携・協働型防犯教育の効果検証,ー防犯アプリを活用した実践活動事例ー」常葉大学浜松キャンパス教職課程研究年報第1号,2024年2月29日発刊)児童の防犯意識は一部で向上が見られたが全般的な防犯意識の向上には結びつかなかった。質的研究においては、防犯に関する語の頻出により児童にとって印象に残る活動となった。学生・地域ボランティアの活動については、収集したデータを分析中である。2年目と合わせて、今後、関連学会において発表する準備をしている。 研究全体の総括として、報告書(地域連携協働による実践的防犯教育プログラムの開発と検証, 全69頁)を作成し、関係協力機関に配布した。
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