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2020 年度 実施状況報告書

大学教員のリフレクション支援を目指した教育レパートリーの循環プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K14081
研究機関大阪大学

研究代表者

大山 牧子  大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (70748730)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードリフレクション / VR / 授業実践 / 大学教育 / reflection-IN-action
研究実績の概要

本研究では、大学教員が継続的に教授活動を改善するためのリフレクション支援を目指して、教育レパートリーの生成と活用の循環プロセスを明らかにすることである。具体的には大学教員を対象に、授業実践事後のリフレクション(reflection-ON-action)によって生成される教育のレパートリーと、実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)によって活用される教育のレパートリーを、実践的な縦断研究を用いて明らかにすることを目標としている。
2020年度はまず、授業実践における教員の授業実践事後のリフレクション(reflection-ON-action)によって生成される教育のレパートリーを抽出する予定であった。しかしながら予定していた授業実践がCovid-19により、全て対面で実践されなかった。そのため、実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)の環境づくりに取り組むこととなった。実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)をできるだけ忠実に再現するための方法を模索するための環境構築の基礎研究を行った。授業後にも授業中の自分自身や学生の様子の記憶を想起させるために、360度カメラの動画映像とVR(Virtual Reality)を用いてコンテンツを作成し、試験的に中学生向けのワークショップを行った。その結果、VRを用いることで没入感や臨場感が得られることが確認できた。一方で長時間の利用や視点移動の難しさという課題点が明らかになった。このことから、授業リフレクションを行う場面の切り出し箇所を検討の上でリフレクションを行う必要性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は予定していた授業実践がCovid-19により全て対面で開講されず実践できなかったため、予定していた授業実践を対象とした実践研究が叶わなかった。そのため実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)の環境づくりに取り組むこととなった。

今後の研究の推進方策

2020年度はCovid-19により予定していた授業実践が全て対面で開講されず実践できなかったため、2021年度に持ち越すことになった。しかしながら、2021年度も対面で実施することがかなわない可能性がある。そのため、2020年度に取り組んだVRを用いたリフレクションを行うと共に、オンライン授業において実践渦中のリフレクション(reflection-IN-action)を行う方策を検討することとする。

次年度使用額が生じた理由

2020年度はCovid-19の影響で、実践を行うことができず、予定通りに執行できなかった。本年度も影響があることを鑑みて、取りやめた出張の代わりにオンラインでもリフレクションを実施できる環境を構築するために、物品の執行割合を高めるように計画する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 継続的な正課外活動への参加を通した学習と教育実習との関連性 ―日本語教員養成課程受講生へのインタビュー調査から―2021

    • 著者名/発表者名
      野瀬由季子 , 大山牧子 , 岩居弘樹
    • 雑誌名

      大学日本語教員養成課程研究協議会論集

      巻: 19 ページ: 1-15

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教師研修としての授業観察に対する現職日本語教師集団の目的意識―日本語学校の常勤及び非常勤集団へのインタビュー調査の質的分析―2020

    • 著者名/発表者名
      野瀬由季子 , 大山牧子 , 大谷晋也
    • 雑誌名

      日本語教育

      巻: 176 ページ: 48-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] SoTLに取り組む ─個人,組織の視点から─2020

    • 著者名/発表者名
      井上史子・大山牧子・川越明日香・安岡高志
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 42(2) ページ: 88-92

    • 査読あり
  • [学会発表] トピックモデルによるテキスト分析支援web システムの開発2020

    • 著者名/発表者名
      73.松河秀哉・大山牧子・根岸千悠・村上正行・川面きよ・渡辺雄貴・江本理恵・冨永陽子串・串本剛・杉本和弘
    • 学会等名
      日本教育工学会2021年春季全国大会
  • [学会発表] 震災を題材とした探究学習におけるVRの役割2020

    • 著者名/発表者名
      見城佑衣・大山牧子
    • 学会等名
      日本教育工学会2021年春季全国大会
  • [学会発表] 大学教育における教員の経験に着目したリフレクションの変容2020

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・岩居弘樹
    • 学会等名
      日本教育工学会2021年春季全国大会
  • [学会発表] 教育系NPOで活動するスタッフの省察に関する検討―学びの関係性を可視化するツールとしてのコンセプトマップの活用事例2020

    • 著者名/発表者名
      雪田恵子・大山牧子
    • 学会等名
      日本教育工学会2020年秋季全国大会
  • [学会発表] 大学生を対象としたアクティブ・ラーニングリフレクション尺度の試み2020

    • 著者名/発表者名
      大山牧子・畑野快
    • 学会等名
      日本教育工学会2020年秋季全国大会
  • [図書] 授業改善 第6章学習成果を明らかにする2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤 浩章、栗田 佳代子(編)大山牧子・栗田佳代子 第6章担当
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      玉川大学出版部
    • ISBN
      978-4472405365
  • [図書] 教育工学における大学教育研究 第1章 グループ学習2020

    • 著者名/発表者名
      日本教育工学会、村上 正行、田口 真奈(編)大山牧子 第一章担当
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4623083909

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公開日: 2021-12-27  

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