本研究では,複数項目にわたって選択状況を可視化できる誤答選択肢カスケード分析を開発した。順序多肢選択式問題中の同一の難易度水準にある誤答選択肢が複数項目にわたって連続して選択されているかどうか確認できる。この成果はEducational Measurement: Issues and Practice誌の統計図表の可視化コンペティションで入賞した。 次に,高校生227名に対し順序多肢選択式で作成された英語文章読解問題への解答を求めた。全体的に難易度の高い問題セットとなっており,選択肢作成時の意図に沿った順序性が見られた試験問題は,実験に用いた全12問中3問にとどまった。
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