産後1ヵ月健診で同意を得られた産褥婦10名を対象に、自身の被養育体験と育児信念の関連を明らかにする目的で面接調査を行った。面接内容を質的帰納的に分析した結果【育児観・信念】【家庭環境】【家族関係】【自己感情と対応】【親との関係性】【大人との関り】の6つのカテゴリーが形成された。【育児信念】は被養育体験、被養育環境と複雑に関連しており、それらを母親が認知し養育することは、母親の心理的健康に貢献でき、主体的な育児参加や必要な支援につながるための重要なきっかけとなることが示唆された。今後得られた指標を加えて育児支援プログラムの作成と母親学級での実施を目指す。
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