本研究の目的は、大学生のSNSコミュニケーションを改善するための心理教育プログラムを開発することであった。特に本プログラムでは、コミュニケーションを支える心的能力を高めることに主眼を置いた。 大学生のSNSコミュニケーションの特徴を明らかにする基礎研究を行ったところ、女性はLINE利用時に他者の視点を気にしていること、Instagram利用時に非日常感が高まっていることなどが明らかになった。これらの結果を踏まえ、自己内対話、および、自分の気持ちを活用した他者の気持ちの理解を促進することに焦点を当てた、SNSコミュニケーション用の心理教育プログラムを開発した。
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