研究課題/領域番号 |
20K14227
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森 将輝 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 講師 (50844825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 身体化視線知覚 / 視線知覚 / 身体化認知 / 強迫性障害および関連障害群 / 強迫性障害 / 強迫スペクトラム障害 / 身体性 / 社会性認知 |
研究実績の概要 |
本年度(2023年度)は、当初の計画から延長している期間であり、研究発表2件、論文執筆、アウトリーチ活動1件、国際共同研究1件を実施した。 2023年8月下旬に台北にある国立台湾大学で行われたConsciousness Research Network 2023で筆頭発表者としての研究発表1件(Obsessive-compulsive traits modulate the consciousness of face with different gaze direction)、第2発表者としての研究発表1件(Downward gaze facilitate awareness of faces during breaking-continuous flash suppression)を行った。これらの成果は、顔や視線を検出するまでの時間を計測し潜在・顕在意識を検討するという心理実験(breaking-Continuous Flash Suppression paradiam)により得られたデータをもとにしている。それら研究発表の成果を集約し、論文執筆を進めた。 2023年11月下旬には、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで行われたイベント「Open Research Forum 2023」で産官学連携の創造や研究の一般公開等を目的としたアウトリーチ活動を行った。そのイベントでは、高校生、大学院生、大学院生、研究者、地域住民など広い対象者に研究成果を公表することができた。 2024年1月下旬から2月上旬にかけてイタリア・ヴェネト州にあるパドヴァ大学発達心理学・社会科学科(Department of Developmental Psychology and Socialisation, University of Padova)を訪問し、国際共同研究に関する計画の推敲、実験装置の選定、実験プログラムの調整などを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までにやや遅れていたデータ取得は、2023年度に進めることができた。その成果を国際会議で発表した。現在、投稿論文の執筆を進めているところである。さらに、これらの研究成果は、国際共同研究に着手することに繋がっており、飛躍的な成果を挙げることが期待される状況である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2点に絞って研究成果を生み出すことを目指している。1点目は、国際誌に原著論文を投稿することである。2点目は、国際共同研究の計画を洗練させ、データ取得および論文執筆に繋げることである。
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次年度使用額が生じた理由 |
残額は、2023年度までに得られた知見の論文化、2024年度におけるデータ取得、国際共同研究の推進にかかる必要に充てる予定である。
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