研究課題/領域番号 |
20K14239
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
竹田 剛 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (50823746)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 神経性過食症 / 心理教育 / ゲーミング / システマティック・レビュー / 複線径路等至性アプローチ |
研究実績の概要 |
2020年度は【研究A】摂食障害の症状とその変容過程に関する当事者性のレビュー研究を行った。まず文献の収集について,先行研究であるWetzler et al. (2020) などの文献検索戦略(EDsのほか”recover”,“semi-structured”,”interview”など)を参考に,Bowlby et al. (2015) やMcNamara & Parsons (2016),Smith et al. (2016)などの摂食障害の症状とその変容過程に関する当事者を対象とする質的研究を収集した。加えて和文論文でも同様の文献検索戦略を用いて文献を収集し,黒江ら(2016)や柴山(2015),大塚・斎藤(2013)などを収集した。今後は和文書籍も対象として検索を拡げ,海外における知見と併せて本邦の患者が描く変容過程も収集する予定である。 これと並行して,分析方法である複線径路等至性アプローチに関する研修も進めた。具体的にはこの分析方法に関する安田ら(2015)などの文献を収集し精読するとともに,データの扱いや分析に関して批判的な立場から検証を行う外部評定者1名と情報交換を行い,分析を行う準備を進めた。 2020年度はCOVID-19の感染拡大を受け,十分なエフォートを割くことが困難な状況に陥った。今後は文献の精読を進めるとともに,複線径路等至性アプローチを用いた分析を行い,外部評定者とのミーティングを重ねながら結果の普遍性の向上に努めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染拡大を受け,他の業務や研究にも大きな遅延が生じ,本研究に十分なエフォートを割くことが困難な状況となったため。
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今後の研究の推進方策 |
外部評定者と定期的に実施するミーティングをペースメーカーとするなど,安定的にエフォートを割くことのできる環境を整えることが最優先である。
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次年度使用額が生じた理由 |
エフォートを当初の予定通り十分割くことができず,研究の公表等まで到達できなかったた次年度使用額が生じた。
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