研究課題/領域番号 |
20K14239
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
竹田 剛 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (50823746)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 神経性過食症 / 心理教育 / ゲーミング / 複線径路等至性アプローチ |
研究実績の概要 |
2021年度は【研究A】摂食障害の症状とその変容過程に関する当事者性のレビュー研究に並行して,当事者に対するインタビュー研究を追加で行った。具体的には4人の研究協力者に対し,「①摂食障害発症のきっかけと発症時の様子、②医学的治療や心理的支援を受けたきっかけとその期間中の様子、③治療や支援により現在生じた生物-心理-社会的な変化」などについての語りを聴取した。得られた語りは複線径路等至性アプローチを用いて分析を進めている。この過程は批判的な立場から検証を行う外部評定者2名と情報交換を行いながら進めている。 加えて【研究B】摂食障害の発症・慢性化予防のためのゲーミング教材の開発も開始した。具体的にはEngelstein & Shalev(2020)などを参考に,心理教育の対象者として想定している公開講座参加者や中学生・高校生にとって理解しやすく動機づけをもって教材と関われるゲームメカニクスの検討を始めた。心理教育の効果を高めると考えられる「協力」や「交渉・交換」などのメカニクスを取り上げ,そのメカニクスを備える代表的なボードゲームを通して得られる体験を聴取してメカニクスの持つ意義を確認し,本研究で開発するゲーミング教材に実装した場合の予防教育の効果について考察を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染拡大を受け,他の業務や研究にも大きな遅延が生じ,本研究に十分なエフォートを割くことが大幅に困難な状況は改善された。しかし遅延を解消するに十分な時間は得られていない状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
【研究A】【研究B】ともに具体的なデータの収集と検討が進んでいる。これを端緒に十分なエフォートの確保に努め,外部評定者と綿密な連携を保ちながら研究の遂行に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
エフォートを当初の予定通り十分割くことができず,研究の公表等まで到達できなかったた次年度使用額が生じた。
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