偏極多様体の安定性に関して次の研究成果を得た:(1)漸近的チャウ半安定性の障害が消えているような偏極トーリック曲面がK準安定ならば漸近的チャウ準安定である。(2)端的ケーラーベクトル場の量子化を用いて相対チャウ安定性を新たに定義した。(3)すべて偏極について一様相対K安定だが相対Ding不安定な非特異トーリックファノ多様体の例を3以上のすべての次元に構成した。(4)四ッ谷-Zhouによる3次元非特異トーリックファノ多様体の相対K安定性の分類の誤りを発見した。(5)Segre多様体の超平面切断が反標準偏極についていつK安定であるかを完全に決定した。
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