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2022 年度 研究成果報告書

パルス磁場中精密測定で拓く有機固体の強磁場量子物性

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14406
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
研究機関東京大学

研究代表者

今城 周作  東京大学, 物性研究所, 特任助教 (30825352)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードパルス強磁場 / 有機伝導体 / 装置開発 / 強磁場 / 有機超伝導体 / FFLO
研究成果の概要

本研究では測定上の難点により強磁場研究が少ない有機伝導体に関して新奇量子状態の探索と評価を行うことを目標とし、パルス強磁場中で可能な精密物性測定手法の拡張を中心に研究を行なった。
パルスマグネットは瞬間的ながらも強磁場の発生が可能であるが、 短い発生時間やノイズ等の欠点があるために、一般的な物性測定とは異なる手法を用いる必要がある。本研究ではパルス磁場中の測定環境の整備により、有機伝導体の熱測定や超音波測定等の複数のパルス磁場中測定を可能とした。この測定環境を用いることで、FFLO超伝導状態をはじめとした有機固体が示す多彩な強磁場量子物性を研究することに成功した。

自由記述の分野

固体物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

パルス強磁場中の物性測定は定常磁場中の測定に比べて実験的難度が非常に高く、研究対象は測定上扱いやすい物質が選ばれやすい。本研究では測定難度の高い有機固体に対してパルス強磁場中精密物性測定を行うために、パルス磁場中測定手法の拡張を中心に研究を行い、実際に複数の有機固体のパルス強磁場測定を成功させた。
有機物の単結晶のように微小・脆弱な固体でもパルス磁場中で精密測定が比較的容易になったことは、これまで未踏であったパルス強磁場研究の裾野を広げるだけでなく、従来の研究の測定精度や効率を上げることにも繋がり、強磁場固体物性研究を押し上げる学術的・社会的意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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