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2023 年度 研究成果報告書

宇宙X線精密観測による低エネルギー宇宙線の銀河面分布とスペクトルの初測定

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14491
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
研究機関近畿大学

研究代表者

信川 久実子  近畿大学, 理工学部, 講師 (60815687)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード宇宙線 / 天の川銀河 / 超新星残骸 / X線天文学
研究成果の概要

銀河宇宙線の起源は高エネルギー宇宙物理の未解決問題の1つである。これまでは、加速前の熱的粒子(keV帯域)と加速後の高エネルギー宇宙線(GeV-TeV帯域)しか観測されておらず、中間段階にある低エネルギー宇宙線(keV-MeV帯域)は観測データが乏しい。我々は「中性鉄からのX線輝線を用いた低エネルギー宇宙線測定」を考案し、それを超新星残骸や銀河系の銀河面の観測により実証した。本研究はこの実績に基づき、X線観測だけでなく、電波観測や理論研究も通して、銀河系内における低エネルギー宇宙線の分布やスペクトルを調査した。

自由記述の分野

X線天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々の手法である中性鉄からのX線輝線を用いた低エネルギー宇宙線の探査は、シンプルな物理過程を基にしている。「すざく」衛星は鉄輝線バンドで低バックグラウンドかつ高い検出感度とエネルギー分解能をもち、広がった中性鉄からのX線輝線に対して世界最高レベルの性能を持つ。そのため、この視点に注目した研究は他にない。本手法をさらに発展させるため、本研究では2023年度打ち上げのX線天文衛星「XRISM」の較正を行い、低エネルギー宇宙線研究だけでなく、国内外の「XRISM」観測に対しても重要な貢献を果たした。

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公開日: 2025-01-30  

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