研究課題/領域番号 |
20K14521
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
磯貝 桂介 京都大学, 理学研究科, 特定助教 (80853465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 激変星 / 矮新星 / 降着円盤 / 再増光 / 多色測光観測 / 分光観測 / 可視光観測 |
研究実績の概要 |
引き続き、本研究の対象となる突発現象の探索を行った。これまでの研究期間では、イベントレートが見積もりを下回っており、また、イベントが発生しても悪天候等で目的の観測が出来ない不運も重なった。この状況を改善するには、世界中のサーベイ(掃天観測による新天体発見報告)から、本研究の対象となりうる天体の自動選定することが重要である。その為、他研究期間とも協力し、マンパワー不足により希少現象の見逃しを削減する観測体制の構築を行った。しかしながら、今年度も本研究の対象となる現象が発生せず、観測を行うことが出来なかった。 並行して、昨年度取得したデータの解析も行っている。目的のデータセットが得られたと思われたが、解析してみると一部のデータに欠落があることが発覚した。これは本研究の計画・観測体制の不備ではなく、使用した望遠鏡側システムの問題で、予期せぬ事態だった。そのため、現在は欠落したデータを補完する方法を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上述の通り、イベントレートが想定を下回っている点と、得られたデータに欠損が発覚したため、研究はやや遅れている。しかしながら、望遠鏡システムに問題が生じなければ研究が達成できるということを、実データを用いて確認することが出来た。本課題の研究期間内に十分な天体数の観測が出来るかは不明であるが、一番の目標である、「同時分光・多色測光の同時解析」の実現は達成できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度から引き続いて、観測体制の強化を進める。具体的には、掃天観測システムからweb上に報告される大量の情報を自動的に処理し、対象天体の見逃しを最小限にしていく。また、昨年度、一部が欠落していることが発覚したデータの補完方法を確立する。データの補完が完了次第、測光・分光データの同時解析を行う。これらが達成できれば、本研究は成功したということが出来る。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により、使用予定だった国際研究会が延期となってしまった。また、本研究対象の大きな研究会が隔年でロシアで行われていたが、戦争により開催が中止となった。その他、研究対象となる突発現象の発生レートが低く、本研究の進捗がやや遅れている点も原因のひとつとなっている。
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