研究課題
若手研究
普段は柔軟でありながら,衝撃荷重が加わった際には高い衝撃吸収特性を有する「負荷荷重に対してフレキシブルな衝撃吸収メカニズム」を見出すことを目的とし,流体でありながら衝撃負荷時に固体化する特性を持つ「固液可変流体」を用いた「セル構造体」の作製を試みた.この際,固液可変流体の配合を変化させることによってその応力波伝播特性および衝撃吸収特性を評価した.検討の結果,本研究で作成した固液可変流体は,ある一定の速度域において衝撃吸収特性が大きく変化する速度依存性が確認された.
Impact Engineering
本研究課題では,固液可変流体を用いたセル構造流体の作製について検討した.この際,固液可変流体の波動伝播特性,特にその速度依存性に関する知見が得られ,普段は柔軟でありながら,衝撃荷重が加わった際には高い衝撃吸収特性を有する「負荷荷重に対してフレキシブルな衝撃吸収メカニズム」を見出す可能性が示された.この衝撃吸収メカニズムは,従来とは異なる新しい衝撃吸収材料の創成へ応用できると研究代表者は期待している.