本研究で紫外線の浸透深さを明確化する手法が確立できれば,紫外線療法を行う前に患者個人の真皮にある病変に十分な紫外線を届かせることができ,有効な治療となるかを予測可能になることが期待できる.治療期間は3ヶ月程度 (週1~3回)かかり,成果がでない場合の負担が大きいため,患者個人に有効な治療となるかを事前に判断可能にすることには大きな意義がある.また,同様の紫外線療法は白斑や乾癬などの疾患でも試みられており,今後の発展が望まれている.本研究で紫外線の浸透深さを予測するモデルを構築することができれば,それらの疾患に対する研究にも応用可能となり,大きな波及効果を生む.
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