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2021 年度 研究成果報告書

絶縁・フレキシブル・高熱伝導なダイヤモンド複合伝熱シート

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14777
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分21050:電気電子材料工学関連
研究機関九州大学

研究代表者

稲葉 優文  九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (20732407)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードダイヤモンド / 放熱シート / 伝熱シート / 電界整列 / 誘電泳動 / 複合材料
研究成果の概要

電子デバイスの発熱を効率よく放熱するために、デバイスと放熱部の間に挿入する、材料表面の凹凸に追従し、高い熱伝導率をもつフレキシブル伝熱シートが要求される。本研究では、絶縁対中最高の熱伝導率を持つダイヤモンドをフィラーとして柔軟な樹脂中に複合し、電界整列法により熱輸送路を形成して充填率を下げながら、フレキシブル、高熱伝導率、電気絶縁性をもつ伝熱シートを作製を目指し、ダイヤモンド微粒子の誘電泳動特性の評価、および整列条件を考慮した伝熱シートの作製を行った。結果として、ダイヤモンド微粒子が60wt%導入された伝熱シートにて1W/mKの熱伝導率を得た。

自由記述の分野

電気・電子材料工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

電力駆動系の半導体デバイスの高性能化、高集積化に伴い、電子デバイスの発熱が問題になり、小さい素子から効率よく熱を逃がす、サーマルマネジメントの重要性が増している。特にパワーデバイスは温度で特性が大きく変化することに加え、配線などが熱膨張・収縮を繰り返すことにより疲労劣化し、最終的にデバイス破壊につながることも懸念される。
本研究では、このサーマルマネジメントに貢献する複合材料に、絶縁対中最高の熱伝導率をもつダイヤモンドを用いて、電圧印加という簡便な手法で高熱伝導率化を目指している。ダイヤモンドはヤスリ等に用いられる比較的安価なものを用いることで、コスト的な課題をクリアできる。

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公開日: 2023-01-30  

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