相互作用モデル下のシミュレーション実行を、多体の同時選択問題として算出するための方法を構築した。シミュレーションの実行計算を行う際に、同時選択問題と見立てると、選択肢候補数が組み合わせ爆発するという課題があったが、量子コンピュータへの適用を可能とするQUBO型への式変換を行い、量子計算によって求解することを可能とした。量子コンピュータにおける数値計算では、意思決定者数が100の場合でもms単位での計算が可能であり、シミュレーション計算コストは限りなく縮減することに成功した。また、全列挙計算可能な規模で得た厳密解との比較を行い、提案アルゴリズムは厳密解を得ていることを確認した。
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