研究課題/領域番号 |
20K14887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
兪 ハニ 東京電機大学, 未来科学部 建築学科, 助教 (40796108)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | バイオフィリックデザイン / 休憩空間 / 季節 / 知的生産性 / 視聴覚感覚 / 心理生理評価 / VR |
研究成果の概要 |
仕事や学習で疲れた時、心身を回復する重要な空間である休憩空間をよりリラックス・リフレッシュできる空間にするため、バイオフィリックデザインに着目した。休憩空間でプロジェクターを用い自然風景を投影した視聴覚媒体種類では、「動画+音」が最も高い評価を得られた。動きと音の一致し、うるさくない音量が、休憩空間のふさわしさに影響を及ぼしていた。また、休憩空間において視聴覚効果のある噴水は休憩に有用であり、冬期は噴水の音が視覚効果のみに比べ優位であった。一方、小規模オフィスの自席休憩時、植物があり、中程度のパーティションがある条件が、リラックス、リフレッシュ、総合満足度において高い評価を得られた。
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自由記述の分野 |
建築環境、環境心理生理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、バイオフィリックデザインが休憩空間の快適性向上に有効であることを示し、休憩空間におけるバイオフィリックデザインの効果に関する知見を提供した。視聴覚媒体、水景、植物、パーティションの高さといった、休憩空間における具体的なバイオフィリックデザイン要素の効果を明らかにした。また、冬期における休憩空間の噴水の音の効果を明らかにした。本研究の結果は、オフィス環境の質向上やオフィスワーカー・学生の心身の健康増進に貢献できる。また、教育施設やオフィスにおける休憩環境の改善に繋がる休憩空間の設計指針を提供することが示唆される。以上より、本研究は、学術的にも社会的にも意義のある研究成果であると言える。
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