本研究では、能動的な制御が可能かつ表面の微細構造による光学特性の付与な太陽光利用材料の実現に向けた遷移金属酸化物による微細構造の実現を試みた。電気化学的、熱的な状態により光学特性が変化することが知られるタングステン、バナジウムの酸化物を対象にドライプロセス、ウェットプロセスそれぞれによる成膜を行い、ラマン分光分析による薄膜物性の解析を行った。均一な薄膜が得られたタングステン酸化物薄膜について電気化学セルとした場合の光学定数解析と過渡特性測定を行った。得られた光学定数を用いた酸化タングステンについて、太陽光制御をめざした構造性複屈折をオンオフ制御できる微細構造の設計を試みた。
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