研究課題
若手研究
本研究は、全国で進められている立地適正化計画、特にコンパクト+ネットワークの観点から、コンパクト性の指標導出を目的とした研究である。得られた知見としては、以下のとおりである。多くの都市で計画上設定している拠点配置のような分散型の配置は、極端に訪問が少なくなる拠点が存在し、持続性の観点から非効率である可能性がある。そのため、拠点を都市機能や交通ハブの集約拠点と考えると、拠点配置とともに人口誘導による拠点間の規模をコントロールすることが肝要であることが示唆された
都市解析
これまで拡大してきた広く低密度な都市から、ある程度密度を維持した集約拠点を複数設定し、都市全体で移動や都市サービスを効率的に行うことを目的として、コンパクトプラスネットワーク型の都市構造が期待されている。こうした新しいコンパクトシティでは、拠点の位置や数、その周辺の人口密度や人口規模、さらにこれらをつなぐ公共交通など複雑な要因が関係しているため、その効果検証は容易ではない。本研究では、新しい都市構造の評価指標を確立するとともに拠点配置の最適化計算手法を構築した。