本研究では、子ども施設の災害対策について、建築的工夫(ハード)および他機関、周辺地域・施設との連携、公的支援等(ソフト)に着目し、災害への備えの実態を明らかにした。結果として、施設の耐震状況、災害想定地域の立地、リスクが高いと想定する災害、備蓄、災害発生時の協力体制、災害発生時の地域支援力の6つの防災基準から、耐震工事の必要な施設、安全な施設、支援の必要な施設、災害対策の充実した施設の4つに分類し、その特徴を得ることができた。また、一般の避難所は小さな子どもが過ごす場所として適していないことから、災害対策の充実した施設では、災害時の避難所として施設の開放を検討している施設もあることが分かった。
|