研究課題
若手研究
本研究では、避航アルゴリズムのパラメータを経済・利便性、衝突のリスクといった複数の目的的関数のトレードオフが存在する環境下で、 多数の解の候補を獲得できる進化型多目的最適化手法を適用することで、適切なパラメータ設計を行うものである。多目的最適化手法としてNSGA-IIを用いて避航アルゴリズムの解探索をおこなう手法を考案し、得られたパラメータをもとに操船リスクシミュレータを用いて海技者と自動避航アルゴリズムとの操船の比較を行うことにより、パラメータの妥当性を海技者の目を通して検証を実施した。
船舶海洋工学
多くの研究は避航操船アルゴリズムのパラメータは経験的な値を設定するにとどまっている。しかし、避航アルゴリズムのパラメータの解空間は膨大であり、かつアルゴリズムの評価も「目的地点までの距離を短くしたい(経済性・利便性)」と「互いに安全な距離を保持したい(リスク)」はトレードオフの関係にあるため、適切なパラメータ探索手法が求められており、本研究はその解決に資する。