数式モデルに基づいたインピーダンス制御のパラメータ最適化手法は周波数領域の計算であり,異なり時間領域の計算を行う必要がないため,計算時間が短く,波力発電装置の試設計時には有用である.一方で,開発したパラメータ最適化手法は数式モデルの誤差によって,最大限の性能を発揮することができない.本研究で開発した,計測データから学習したモデルでインピーダンス制御のパラメータを最適化する手法は実環境に合わせた最適化でき,自由減衰試験などのモデル同定試験が容易ではない実機などでは有効な手段である.また,モデルの誤差がない場合は等価であり,数式モデルに基づいたパラメータ最適化手法の欠点を補うものである.
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