研究課題/領域番号 |
20K14981
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 三重大学 (2021-2023) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
近藤 早映 三重大学, 工学研究科, 准教授 (40805595)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | リビングラボ / 組織市民行動 / 多主体共創 / 評価指標 / 持続可能社会 |
研究成果の概要 |
近年、「リビングラボ」という産官学民が共創的に課題を解決し新しいサービスを創る活動に注目が集まっている。本研究では、自発的な組織への貢献行動を表す組織市民行動(OCB)に着目し、新しい「リビングラボ」の方法を提案することを目的とする。 分析の結果から、「リビングラボ」活動評価と、出現したOCB高揚の媒介変数に関係が見いだせなかったものの、「スポーツマンシップ」「利他主義」「礼儀正しさ」「市民の美徳」「組織支援行動」「対人的援助」の要素が参加者の中で芽生える→行動として現れる→「リビングラボ」の活動に組み込まれる、というOCBの高揚は、日本の「リビングラボ」を評価する指標になり得ると結論付けた。
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自由記述の分野 |
都市計画
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「リビングラボ」の効果を説明するため、OCBの高揚という視点を持ち込み、評価軸を選定して評価し、効果を一層高める新しい「リビングラボ」の方法を提案することを目的とした。 研究成果として、日本の「リビングラボ」が、地域社会の課題解決のためのオープンイノベーションの装置という独自の認識で発展をしたことを明らかにした。さらに、事例調査から活動を通じてOCBが高揚することを確認し、横浜市の「リビングラボ」の比較評価によって、OCBが高揚する活動のプロセスを提案した。これらの成果は、活動の成果が適切に評価できず不安が解消されない「リビングラボ」の現場で活用可能であり、社会的意義があると考える。
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