本研究では、企業間取引ネットワークにおける企業倒産のダイナミクスに注目し、分析およびモデル化を行った。株式会社帝国データバンクのCCRデータを用いて分析を進めた結果、企業倒産のみではなく、部分的な倒産も考慮しなければ主要な統計則を再現できないことが明らかになった。部分的な倒産とは、例えば民事再生法の適用時などに企業規模が急激に縮小する現象を指す。この現象は主要な統計則に現れる程度には重要であり、急遽その解析とモデル化が求められた。これらの結果を踏まえ、企業倒産に加えて部分的な倒産も取り入れた企業間取引ネットワークの時間発展モデルを提案した。
|