リアルタイムに人の流れが把握できることは,地下街など状況把握が困難な場所からの避難誘導などに役立つ.そのため,本研究では,時々刻々と変化する人の流れをWiFiシグナル計測データからリアルタイム推定する手法の開発に取り組んだ.また,社会応用として名古屋駅地下街エスカからの避難シミュレーションを実施した.そして,リアルタイムに人数推定が可能となった場合,避難者数に応じた適切な避難誘導を実施することにより避難完了時間を短縮できることが避難シミュレーション結果から明らかになり,リアルタイム人流推定フレームワークの有用性が示された.
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