研究課題/領域番号 |
20K15006
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
清家 美帆 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 特定准教授 (70757244)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 避難 / 感性 / 情動 / ストレス / 煙 / トンネル / 地下空間 / 歩行速度 |
研究成果の概要 |
本研究は,災害時の危険因子(本研究では煙)がある場合の心拍数,血圧を計測することで,危険因子の度合い(本研究では煙濃度)に応じた避難挙動と情動(上から順にAnxious,Fear,Stress,Small stress)を明らかにし,定量化することを目標とし,模型トンネルにて実験を行った.被験者は2021年実施分で147名(内日本人132名,中国人15名),2022年実施分で46名(留学生42名,日本人4名)であり,結果の一部を国内学会(1回)・国際会議(1回)にて発表した.また,学内留学生による計測で,国籍による違いを明らかにし,国内学会で発表した(2回).
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自由記述の分野 |
防災工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
避難安全性の評価し,政策に反映させるにあたって重要になるのは迅速な避難と躊躇するような遅い避難である.迅速な避難は避難情報伝達速度となり,避難開始時間に影響を与える.一方で,同調性バイアスからパニックを引き起こす原因にもなりえる.躊躇するような遅い避難は,犠牲者となる可能性が高く,犠牲者を減らす観点でも躊躇する人へのアプローチが必須である.情動は避難挙動に影響を与えることを昭kにできれば情動を持った急ぐ人と躊躇する人が全体の歩行速度に与える影響を数値化できる.これは,最適政策提言のための基礎データとなる.
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