近年人工関節、脊椎ゲージなどの進展により適用数が増加している。一方で手術初期から晩期にわたって感染症も増加している。感染防止と言う観点から抗菌性処理の1つとして DLC(ダイヤモンドライクカーボン)に着目し、DLCコーティングの平滑性に基づく菌付着の防止、F(フッ素)添加による糖代謝抑制による増殖の阻害を目的として研究を行った。 これまでにPBII法によりDLC膜を製膜し、日本兎の大腿骨遠位に所定の試験片を埋入し、骨組織と試験片周辺の組織観察した。従来の材料と比較して骨誘導能の向上がみられた。さらにFを導入することにより抗菌性に関してさらに向上することがわかった。
|