本研究では、従来の創薬スクリーニング系が抱える測定スループットの課題克服のため、人工膜再構成法に基づく高効率薬物スクリーニングアレイ系の構築に挑んだ。はじめに、1個の微小孔をもつシリコンチップが複数(16)個独立に装着された、複数(16)ウェル型マイクロアレイシステムの開発に成功した。また、反応性イオンエッチング(RIE)に基づくDryプロセスの導入により、高均一な縁部構造を有する複数(16)微小孔搭載型アレイチップの作製法を確立した。その後生じた課題により、本チップに基づくアレイシステムの開発までには至らなかったものの、高効率薬物スクリーニング系構築に向けた多くの重要な基盤技術を確立した。
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