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2022 年度 研究成果報告書

中赤外光コムと高反射率共振器による多核種・多分子種の革新的同時分析法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15205
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分31010:原子力工学関連
研究機関東京大学 (2021-2022)
名古屋大学 (2020)

研究代表者

寺林 稜平  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (10870272)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードレーザー分光 / 同位体分析 / 放射性核種分析 / 光周波数コム / 光共振器
研究成果の概要

本研究では、長半減期放射性核種や様々な同位体を含む分子種を、煩雑な前処理や化学分離をすることなく同時に分析可能な手法として、中赤外光周波数コムと高反射率光共振器を利用した高感度レーザー吸収分光法の開発を行った。具体的には中赤外半導体レーザーの狭線幅化法と、中赤外光周波数コムを用いたレーザー周波数モニタリング・安定化機構を開発し、これらを組み合わせて複数の気体状分子種の吸収スペクトル取得を実証した。これにより、複数分子種の中赤外域高強度光吸収を高精度に同時取得する技術の基盤を確立することができた。

自由記述の分野

原子力工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

長半減期放射性核種は、世代を超えた長期間に及ぶ影響が懸念され、多様な分子・化学形態で環境中を循環する。一方、このような核種を分析するためには、従来、核種や化学形に応じてそれぞれを化学的に分離してそれぞれ分析する必要があった。これに対し、本研究で開発を進めた手法は、様々な分子種由来の光吸収を同時取得でき、多様な分子種の同時分析を実現できる可能性がある。今後、さらなる研究開発が進めば、原子力分野における核種分析、核種モニタリングの効率化・高速化につながるとともに、これまでにない同位体分析法として、様々な研究・産業領域への適用が期待でき、新たな知見創出の一助となることが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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