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2022 年度 研究成果報告書

計算化学とデータ科学の融合による構造多糖材料における界面メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15232
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分32010:基礎物理化学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

宇都 卓也  宮崎大学, 工学部, 准教授 (60749084)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードセルロース / キチン / イオン液体 / 溶解機構 / 分子動力学計算
研究成果の概要

様々なイオン液体によるセルロース・キチン溶解機構を分子動力学(MD)計算によって解析し、溶解力のあるイオン液体において、カチオンとアニオンが協働的に作用することで溶解が進行する様子が観察された。セルロース・キチンの溶解挙動は結晶構造を壊す過程であったため、結晶構造に由来する分子間水素結合量と実際の溶解度を比較したところ、MD計算結果と実験値で強く相関した。溶解度予測に基づくセルロース溶媒探索のために、機械学習を組み合わせたスクリーニングを試みた。さらに、イオン液体の構造がキチン溶解度にどのように影響するかを検討すると、アニオンサイズやカチオン側鎖の柔軟性が重要な役割を果たすことを明らかにした。

自由記述の分野

理論・計算化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

持続可能な循環型社会を形成するために、バイオマスの利活用に関する研究開発が必要不可欠である。木質細胞壁や甲殻類外骨格などに見出されるセルロースやキチンは構造多糖であり、高結晶性繊維のため、水や一般的な有機溶媒に難溶で加工性に乏しい問題がある。最近、構造多糖材料を良好に溶解するイオン液体に注目されている。そこで、イオン液体中ににおけるセルロース・キチン溶解機構を、分子シミュレーションによって明らかにした。さらに、データ駆動型解析の適用を検討することで、難溶性バイオマスの優れた溶媒探索を検討した。したがって、高分子繊維の溶媒探索におけるハイスループットスクリーニング技術の基盤形成に貢献した。

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公開日: 2024-01-30  

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