本研究ではPGAを基盤とした新規デュアル刺激応答性ハイドロゲルを創出する。温度応答性と酵素応答性を搭載したPGAゲル前駆体は申請者独自の発想であり、導入した機能性分子の導入率あるいは刺激条件を制御することにより、ハイドロゲルのゲル化時間とゲルの機械的強度を簡単に制御できた。また、酵素応答と温度応答のデュアル刺激応答ハイドロゲルは中性領域で細胞に影響の少ない添加剤(ビスマレイミド)と酵素の添加や多少の加温でゲル化時間と機械的強度が制御できる。側鎖にカルボン酸を有するPGAを主鎖とすることで生分解性機能とゲル化時間・ゲル強度の制御機能を共にスキャホールドに搭載できる点も大きな特徴である。
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