研究課題
若手研究
本研究では、層状構造を有するチタン酸ランタンリチウムLa2/3-xLi3xTiO3の単結晶を、溶媒移動浮遊帯域溶融法により育成し、組成制御による結晶中Li組成とイオン伝導度との相関を調べた。x = 0.059 のとき、イオン伝導度は最大で 1.75×10-3 S/cmの値を示し、結晶中のLi濃度が増加するに伴いそのイオン伝導度は低下した。イオン伝導異方性は、σ[100]/σ[001] = 2.5であることを明らかにした。
結晶工学、無機材料化学
本研究では、溶媒移動浮遊帯域溶融法により結晶組成と結晶方位を制御したLa2/3-xLi3xTiO3の単結晶を育成することに成功し、イオン伝導度のリチウム濃度依存性およびイオン伝導異方性を調べることで層面内の高いイオン伝導特性を明らかにした。本研究成果により、固体電解質単結晶基板への応用が期待でき、全固体リチウムイオン電池の開発に繋がる。